【Fortigate】プロセスごとの使用状況を確認する方法(diagnose sys topコマンド)
UNIX系OSでプロセスごとのリソース(CPUやメモリ等)の使用状況を確認するコマンドとして top コマンドがありますが、Fortigate版topコマンドが"diagnose sys top" コマンドです。
※"get system performance top"コマンドでも同様の出力結果が得られます。
diagnose sys top コマンドの構文
# diagnose sys top [<delay_int>] <max_lines_int>]]
オプションの指定は任意です。オプションの意味は以下の通りです。
オプション | 内容 |
---|---|
delay_int | コマンド結果の表示がリフレッシュされる時間を指定。デフォルトは 5秒 |
max_lines_int | 表示させるプロセスの数を指定。デフォルトは 20行 |
diagnose sys top コマンド出力結果の見方
# diagnose sys top 10 10 ※10秒ごとに 10プロセス分の情報を出力 Run Time: 53 days, 2 hours and 34 minutes 1U, 0N, 3S, 96I; 933T, 642F, 135KF newcli 1910 R 2.8 1.5 ipsengine 105 S < 0.0 4.3 pyfcgid 1901 S 0.0 2.5 pyfcgid 1903 S 0.0 2.5 pyfcgid 1904 S 0.0 2.5 pyfcgid 1905 S 0.0 2.5 cmdbsvr 36 S 0.0 2.2 httpsd 1044 S 0.0 2.1 miglogd 55 S 0.0 2.1 httpsd 110 S 0.0 2.1 ipshelper 69 S < 0.0 1.8 httpsd 57 S 0.0 1.8 httpsd 109 S 0.0 1.8 newcli 1907 S 0.0 1.5 proxyworker 80 S 0.0 1.4 fgfmd 96 S 0.0 1.4 cw_acd 97 S 0.0 1.4 iked 78 S 0.0 1.2 pimd 51 S 0.0 1.2 scanunitd 104 S < 0.0 1.2
出力の1行目はアップタイムの時間を表示してます。
2行目は以下のような意味を示しています。
文字 | 意味 |
---|---|
U | ユーザプロセスの CPU使用時間の割合(%) |
S | システムプロセス(あるいはカーネルプロセス)の CPU使用時間の割合(%) |
I | CPUがアイドル状態だった時間の割合(%) |
T | FortiOSのトータルメモリサイズ(MB) |
F | 空き(Free)メモリサイズ(MB) |
KF | Shared Memoryのトータル使用量(MB) |
3行目以降は 各行にそれぞれのプロセスに関する情報が 表示されます。
各列は以下のような意味を示しています。
列数 | 意味 |
---|---|
1 | プロセス名 |
2 | プロセスID(PID) |
3 | 現在のステート。以下のようなステートがあります。 R : Running(実行中) S : Sleep(停止中) Z : Zombie(ゾンビ状態) D : Disk Sleep(割込み不可能なディスクスリープの待機状態) |
4 | CPU使用率(%) |
5 | メモリ使用率(%) |
diagnose sys top コマンド実行中に可能な操作
オプションを指定せずにコマンドを実行した場合、5秒ごとにリフレッシュされた情報が表示され続けます。
その状態で以下のキーを入力することで表示を終了または変更させることができます。
入力文字 | 操作内容 |
---|---|
q | コマンドの表示を終了 |
c | CPU使用率の順にソートして表示 |
m | メモリ使用率の順にソートして表示 |
参考URL
Knowledge Base : Techinal Note : diagnose sys top コマンド (Japanese version only)
Knowledge Base : Interpreting the result of the CLI command ''diag sys top'' from a Fortinet product