はじめに
vCenter Serverは従来のWindowsアプリケーションとLinuxベースの仮想アプライアンスが提供されています。
今回は仮想アプライアンスでのインストールを行います。
参考URL
vCenter Server Appliance 5.x のダウンロードおよびデプロイ (2092800)
vCenter Server Applianceのダウンロード
VMware社のダウロードサイトからファイルをダウンロードします。
ファイルの形式は以下のものが提供されていますが、今回は.ovaファイルをダウンロードおよび展開します。
・VMware vCenter Server 5.x Appliance - OVF File
・VMware vCenter Server 5.x Appliance - System Disk
・VMware vCenter Server 5.x Appliance - Data Disk
・VMware vCenter Server 5.x Appliance - OVA File
vCenter Server Applianceのデプロイ
vSphere Client でESXiに接続します。
ファイル > OVF テンプレートのデプロイ を選択。
ソースを指定する画面が表示されるので、「参照」ボタンをクリックし事前にダウンロードしておいた.ovaファイルを指定し「次へ(>)」をクリック。
「OVF テンプレートの詳細]」画面が表示されるので「次へ(>)」 をクリック。
「名前と場所」の画面で、vCenter Server Appliance の名前を入力して、「次へ(>)」 をクリック。
データストアを選択して、次へ をクリックします。
ディスク フォーマットを選択して、次へ をクリックします。
※今回は「Thin Provision」を選択します。
終了 をクリックします。
デプロイが正常終了すれば「閉じる」をクリック。
以上で、vCenterの仮想アプライアンスのデプロイができました。
vCenter Applianceサーバ初期セットアップ
インベントリ画面でVCSAの仮想マシンを右クリックし、「コンソールを開く」を選択するとコンソール画面が表示されます。管理画面へアクセスするためのIPアドレスを確認の上、ブラウザで接続します。
ユーザ名とパスワードを入力しログインします。
(デフォルトのユーザ名:パスワードは、root:vmware)
ライセンスの同意画面(EULA)が表示されるので、「Accept license agreement」にチェックを入れ、「Next」をクリック。
デプロイ後はDHCPでIPが割り当てられているので、Static IP設定にするためにいったん「Cancel」でセットアップウィザードを閉じる。
「Network」->「Address」タブを選択し、IPv4 Address Typeを「DHCP」から「Static」に変更後、HostnameやIPv4 Addressの設定を入力。「Save Settings」をクリックし変更を反映させる。
ブラウザをリロードすると、ログイン画面が表示されるので再度ログイン。
「vCenter Server」-> 「Database」タブを選択し、Database typeで「embedded」を選択。「Test Settings」をクリックし成功したら「Save Settings」で変更反映。
続いて「SSO」タブを選択し、SSO deployment type:で「embedded」を選択。administrator用のパスワードを設定し、「Test Settings」をクリック。成功したら「Save Settings」で変更反映。
警告画面が表示されたら「OK」をクリック。
VPXDサービスが停止されていない場合は下記のエラーが表示される。
コンソール画面へログインし、vpxdサービスを停止後再度SSOの設定をする。
service vmware-vpxd stop
「Summary」タブに戻り、vCenter欄が以下の状態になっていることを確認。
Server : Running (なってない場合はStartボタンをクリック)
Inventory Service : Running (なっていない場合はStartボタンをクリック)
Database : embedded
SSO : embedded