はじめに
今回はOpenfilerをiSCSIサーバ(ターゲット)として設定する手順を説明します。
Openfilerでの設定
Web管理コンソールへのログイン
Openfilerインストール時に管理ネットワーク用のインターフェースに割当てたIPアドレスへブラウザで接続します。
ユーザ名: openfiler
パスワード: password
「Status」画面が表示されればログイン成功です。
iSCSI用インターフェースへIPアドレス設定
「System」画面を選択し、画面中央辺りの「Network Interface Configuration」欄に表示されているiSCSI用インターフェース(ここではeth1)の「Configure」をクリック。
Boot Protocolを「Static」に変更し、「Continue」をクリック。
IPアドレス、ネットマスク、MTU値を設定し、「Confirm」をクリック。
ボリューム作成
物理ボリュームの作成
「Volume」画面を選択し、「create new physical volumes」をクリック。
Openfilerの仮想マシンに追加したハードディスク(ここでは/dev/sdb)をクリック
サイズがハードディスク全領域になっていることを確認し、「Create」クリック。
ボリュームグループの作成
続いてボリュームグループを作成します。
任意のボリュームグループ名(ここでは ESX-iSCSI-1)を入力し、先ほど作成した物理ボリューム(/dev/sdb1)をボリュームグループに追加するため、チェックボックスをONにし「Add volume group」をクリック。
論理ボリュームの作成
「Shares」画面を選択し、「create a new filesystem volume」をクリック。
論理ボリューム名、ボリュームサイズ、ボリュームタイプを指定し「Create」をクリック。ここでは以下の通り設定してます。
Volume Name : iscsi1
Requested Space (MB): 48800
※空きスペースを全て割当てるため画面上部のFree Spaceの値をコピペしてます。
Filesystem/Volume type: block (iSCSI,FC,etc)
ネットワークアクセス設定
「System」画面を選択し、画面下部の「Network Access Configuration」欄に共有ストレージへアクセスできるネットワークの設定を行います。以下の通り設定し「Update」をクリック。
Name: iscsi
Network/Host: 10.10.10.0
Netmask: 255.255.255.0
Type: Share
iSCSI Targetサービスの有効化
「Services」画面を選択し、「iSCSI Target」の「Enable」をクリック。
続けて「Start」をクリック。
「Enable」になったことを確認し、続いて「Start」をクリック。
「iSCSI Target」が「Enable」および「Running」になったことを確認。
iSCSI Targetの作成
「Volumes」画面を選択し、画面右のメニューから「iSCSI Targets」をクリック。
画面中央の「Add」をクリック。
続いて「LUN Mapping」タブを選択し、「Map」をクリック。
「Network ACL」タブを選択し、iscsiネットワーク(10.10.10.0/24)のアクセスを許可しするためAccess列を「Deny」から「Allow」に変更し「Update」をクリック。
以上でOpenfilerでのストレージ構築は完了です。